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にじぞう と ニック・スミス
2007.2.16


 


第22回

   
※この映像は「joy」の中から部分的に使用しています。
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ふりかえる2月・・・2月ってなんとなく
そんなイメージがしませんか?

僕は学生時代は、「ウォ−ホル」や「リキテンシュタイン」、
といったポップアートが好きでした。
なので、シルクスクリーンの授業では
熱中して作品を刷りまくりましたね。
あのアナログな感覚は今でもまた試してみたいものです。

そして段々と大人になって、
印象派の絵画が好きになりました。
学生時代は全く興味が無かったので、不思議なものです。

特に好きなのは「モネ」と「ゴッホ」
印象派の光、空気感、質感、それらの変化を捉えた作品、
そして自分の理想とする《光》を追い求めた生き方に
素直に感銘を受けました。

そして、勇気付けられる、気がするのです。

最近、液晶テレビのコマーシャルで「スーラ」の作品を
引用したものがオンエアされていました。

「スーラ」といえば、中学校の授業で習った点描の作品です。
長年、点で絵を描く技法・・としか理解していなかったのですが、
大人になって、実は色彩や光の科学的な理論を用いて
絵を描いていると知ってとても驚いたものです。

印象派の画家といっても様々ですね。

にじぞうJOYは、言ってみれば
僕が追い求めた《光》を表現して、映像化したものです。

「モネ」の『睡蓮』に描かれているような、
人(感情)と、自然との調和・・・

ゆっくり流れる時間の中で、
自然と、にじぞうと、僕達が、ゆっくりとひとつになる感じ。

「モネ」の『睡蓮』の絶妙で捕らえ所のない、
空気の流れのような筆跡・・・
「スーラ」の作品のようにダイレクトに飛び込んでくる色彩・・・
そんな映像が作れたらなあ!と、
最近特にそんな事を考えています。

そもそも映像は
モニターやスクリーンに映し出されるので、
それ事体が光なんですよね。

僕の作った光が、《光》として、
みなさんの目に届くといいなと思っています。



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