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虹に電話
20061026(モ)秋晴れ


 

9時半におはよう。
午前中、なぜか眠くてしかたなかった。

昼はゴースローカフェで食事。

午後、マルオさんと装丁の仕事をする。
マルオさんの先生であるジョーさんに
ニシさんとつくった本の装丁をほめられる。
大先輩にほめられてすごくすごくうれしかった。

途中、美大の先生になったヤスイチロウくんがきてくれる。
彼とはステュディオ時代に出会って以来の20年ぶり。
新しい雑誌の絵の打合わせに
絵描きの素描の資料をもってきてくれた。

最近、ペン画とか鉛筆画とかの写実的な素描が気に入っている。
写真はバーチャルに新しい世界を見せてはくれるが、
手で触っているような、触ってないような、もどかしさを感じる。
もうひとつの地球の出来事を見せられている感じだろうか。
でも写実的な素描はぼんやりだけれど、
世界がとてもよくうつる鏡で、リアルで永遠すら感じる。
なんか、いい感じに想像力をかきたててくれる。
素描は世界と決して交わらない鏡のように、シンメトリーで
お互いが平行で、ミニマルな関係なんだろうと思う。

ミニマルずきの僕。なぜだろうか?

子供の頃から平行線がすきで、
そういえば線路がすきだった。
電車より、線路がすきで、
夜の貨物列車の運転手になりたかった。
僕は運転する列車のライトに光る線路をみつめながら、
車輪と線路のきしむ音だけを聴いて
真っ暗な夜を爆走する運転手にあこがれていた。
線路はどこまでいっても交わらない平行線で、
ミニマルだったんだ。
今でも線路のことをエロティックに思う。
これって、なぜだろうか?
地中と地上と空の3層はそれぞれがシンメトリーで
3人の僕が地中と地上と空のそれぞれの場所で暮らしていて、
それぞれお互いを知らないけれど、よく似ている。
このミニマルな感じをなぜ僕はすきなんだろうか?
同じ重さにひかれるんだろうか?
左の線路も右の線路もどこまでいっても同じ長さで、同じ重さ、
そしてお互いを知らない。
そしてお互いがとてもよく似ている。


ミニマルずきの僕の謎はとけないけれど、秋晴れのうちに、
写実的なペン画のスタイルで大好きなタンポポを描いてみよう。

終日、デザイン&デザイン&デザイン。
3時におやすみ。

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