9時におはよう。久しぶりの雨。
3ヶ月かけてきた仕事の終わりがみえてきた。
昨晩はクロとふたりでちいさな打ち上げをやる。
ふたりでこの3ヶ月をふりかえるが、
とても深くて、ひとりではたどりつけないものだった。
ともに歩んでくれたクロ、おつかれさまでした。
午後、友達から子供がうまれたよという連絡がある。
弾んだ声だった。無事にうまれて本当によかった。
僕もとてもしあわせな気持ちになる。
ベビーベットのなかでは、新しくやってきてくれた君が
たよりなく、たよりなく、パフパフしてるんだろうな。
みんなが、君をのぞき込んでいるんだろうな。
僕は世界で一番の場所はベビーベットだと思っている。
そこでは、すべてが小さくて、たよりなくて、
そして、誰のものでもなく、
ひとりではそこへはいれないけれど、
僕は「にじぞう」といっしょにベビーベットにはいっていく。
「にじぞう」はそこにはいるものとして生まれた。
僕はこの1年、はげしくすごした。
毎日がすぎていくことはしょうがないとして、
バビーベットからの距離だけは知っておきたい。
そして、僕は毎日、ベビーベットへダイブする。
夜になっても、雨はやまなかった。
夏の誕生日にいただいたアジサイが
きれいなベージュ色のドライフラワーになっている。

冬の雨の日にアジサイで夏を思い出す。
夜中、はげしく雷もなりだし、
ワクワクして、外にでる。道路は水であふれていた。
傘にあたる雨音を聴きながらひとり散歩をする。
まるで、初めてきくサイコーの音楽のようで、こころもおちつき、
静かにこの1年をふりかえることができる散歩だった。
おおくの人に助けられつづけた1年だったと思う。
ありがとうございました。
服も靴もびしょぬれで、きがえて3時におやすみ。