キュウとふたりでゼビウスをやる。
僕たちはふたりで時々、ゼビウス世界大会を開催している。
ゲームにはまったのはあとにも先にもこれのみで、
1982年頃のアーケードゲームXEVIOUSがはじまりです。
深夜仕事が終わると、シブヤくんと渋谷の東口文化会館まで
バイクで毎日のようにかよっていた。
ケイタイもなければ、インターネットもないころで、
誰がかいたかわからない手書きの
「ゼビウス1千万点への攻略本」を手に入れて
隠れキャラまで攻めて、でたらめにもりあがっていた。
ふたりで向き合い、交互にするアーケードゲームで、
お互いのプレイを見ながら待っているスタイル。
僕たちは随分研究をして、隠れキャラまで把握して
それぞれが100万点をこえるまでになっていた。
この点数までいくようになるとそれぞれの100円で
1時間ほどあそぶことができた。
終わるとふたりともヘトヘトだった。
画面はグラフィカルで物語性と自然性が再現されていた。
音楽もテクノでかっこよかった。
このゲームに触発された細野さんは
「ビデオゲーム・ミュージック」というアルバムを出された。
昼は仕事をしながらこの音楽を聴いて、
夜中にシブヤくんと東口文化会館でゲームをやる毎日だった。
エンドレスな架空の国をスクロールし、攻撃していく、
今までにはないコンパクトなミニマルテクノゲーム。
けっして、終わらないゲーム。
着陸しないで空を飛び続ける感じ。
![](img/20071201.jpg)
年始めのゼビウス世界大会では、
プレステ2で4万点をこえるのもせいいっぱいで
くやしいと思う気持ちをゼビウスで再確認する
1年のスタートだった。
今年の目標はキュウとともに100万点をこえることだったが、
今なお、4万点前後でつぶれてしまう。
今年も残り僅かで目標からほど遠い。
突然やられると、大声があがる。
人生の中で一番の大声かもしれない。
この大声には自分で驚くぐらいだから、たいしたゲームだと思う。
バーチャルもここまでくればいいかな。
また、あのアーケードでもう1度
シブヤくんとキュウの3人でゼビウス世界大会をやってみたい。
終日、ビョークのヴェスパタインを聴く。
3時におやすみ。 |