９時半におはよう。
パンとコーヒー。
部屋の奥までとどく冬の日差しをぼんやりみながら、
ビョークのセレクト16を聴く。

クロは音楽にくわしく、センスが抜群にいい。
この2年間でいろんな音楽を教えてもらった。
そんなクロと横にならんで仕事をしている関係上、
僕もクロもそれぞれが最高の状態で音を聴くためには
スピーカの位置が問題で、この2年間試行錯誤した結果、
たどり着いたのは2つのアンプを使い、
2つのシーンにわけることだった。
ひとつのアンプは部屋全体で聴くために
左右で6個のスピーカをつなぎ、
もうひとつのアンプは近くで聴くために
4個のスピーカをつないでいる。
2つのアンプがあれば、
混乱したいとき、別の音楽を同時にかけることもできる。
けっしてスピーカマニアではないけれど、
知らないうちに10個のスピーカーを使っていた。

僕は仕事中の音楽がとても大事で、
仕事をしているのか、
音楽をきいているのかわからないところさえある。
事務所は夜中でも好きな音量をだすことができて
このことは本当にしあわせだと思う。
ひとりになると、この1年はビョークを聴くことが多く、
集中したいときもビョークで、
さらに集中したいときもビョークの1曲をリピートできくことになる。
これも知らないうちに習慣になっている。

なぜ、ここまでとも思う。
そこで、この1年なにを一番聴いたのだろうと思い、
パワーブックのアイチューンのプレイリストを調べてみる。
これは再生回数のデータまでわかるので
この1年の自分でもおどろきのベストテンだった。

いろんな音楽を聴いていたつもりなのに・・・・・
10曲中、6位のみフェイストでそれ以外すべてビョークだった。
やはり、なぜ、ここまでと思う。
僕の前頭葉がよろこんでいるのだろうが、
僕はきっと壊れてしまったんだと思う。

僕はドライブでもビョークをきくことが多く、
キュウとなにを聴くかでもめることがある。
キュウは僕のまわりにいる人のなかで
ビョーク反対を称える唯一のひとで、
彼は僕の大切は鏡であり客観性かもしれない。

終日、デザイン。
３時におやすみ。

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